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商品が売れる迄のプロセス
楽天市場はネット通販としては、国内最大手です。なのでここにショップを出店すれば直ぐに売れる様になると思いがちですが現在ネット通販への出店数は毎年増え続けているので出店間もない新規ショップが何年も運営して来ている老舗のショップには勝てる訳がありません。
殆どの新規ショップがまずはコツコツと商品を販売していく事から初めて行くのですがではどの段階でこれは”売れた“と実感出来るのか?この事について今回の記事では掘り起こして行こうと思います。
出店してまだ間がないショップが新商品を出しても直ぐにユーザーに見つけて貰える事はまずありません。何故なら貴店の存在自体ユーザーは知らないのですから見つけれる筈がありません。この頃はまず貴店の位置が楽天市場でどの辺に位置しているのかを把握しておく事が重要です。
出店して間がない貴店の楽天市場での位置については詳しく下記の記事で書いておりますのでお読み下さい。
楽天で貴方のお店の現在所在位置を認識して下さい
- 初めて商品が売れた
- 1日の購入者が2桁を超えた
- 初めてレビューを貰えた
- 掲載したばかりの新商品が数分後に売れた
- アクセスが増えて来た
- 問い合わせが良くあるようになった
大体上記6項目の内容の時が“これは売れた”と感じる時だと思います。
それでは一つ一つご説明して行きます。
初めて商品が売れた
これは私共の経験した出店してから最初の商品が売れる迄の日数ですが出店後約3日程だったと思います。私共のショップも皆さんと同じく新規出店なので先のショップの位置に準じてまずユーザーには見つけて貰えれる位置ではありません。
では何故出店後約3日程で最初の商品が売れたのか?
それは楽天市場出店前に元々自社サイトで商品を販売していましたのでこの当時のお客様に「この度、楽天市場に出店しましたので是非お越し下さい」とご連絡していたのでこの昔からのお客様が購入してくれたからなのです。
なのでこれまで全く商品を販売した事がなく今回の楽天市場が本当の初めての場合は完全な一からの出発ですので私共とはかなり条件が違って来ます。
そんな厳しい条件で数あるショップから貴店の商品を購入して頂いたお客様の事は恐らく一生忘れないと思います。
1日の購入者が2桁を超えた
初めて商品が売れると次に期待するのは1日の購入者数です。楽天市場に出店しても余程の認知がない限り殆どのショップが売り始める迄は1ヵ月位掛かります。勿論この間に広告等を使って宣伝すれば一時的に売れる様になりますが安定して毎日注文が入る様になるまでは大体出店後1ヵ月位は掛かると思います。
そして1日の購入者が2桁を超えると当然お客様とのやり取りが継続的に発生します。サンクスメールの送付~商品発送の手続きともしこれまで毎日注文が入る事がないような状態だった場合、この2桁の注文処理は可なりキツイ作業になります。
それが楽天市場の運営をお一人でされている場合は尚更です、私共も運営は私一人でしたので楽天市場に出店後初めて1日に2桁の注文処理をした時はほぼパニックに陥っていました。
楽天解説
等わずか2桁、10件程の注文で完全にパニック状態で1日を終えた事を今でも覚えています。なので私共が思う楽天市場出店後”これは売れた”と実感出来るタイミングはこの時の「1日の購入者が2桁を超えた」時が該当するのではないかと思います。
初めてレビューを貰えた
商品が売れた事は勿論喜びを感じますがそれ以上に購入したお客様から初めてレビューを頂いた時はまた違った感動が生まれます。それが自社製造商品なら尚更感動は大きい物です。
楽天市場で商品の形態を分ける場合、型番商品と型番商品以外の商品に分けられます。
型番商品=世の中に周知されている商品
型番商品以外の商品=世の中に周知されていない商品
簡単に分けるとこの様に分けられます。
型番商品について
「型番商品」のメリットは、商品自体にすでにブランドがあることです。商品を取り扱っているネットショップ、事業者のことは知らなくても、商品自体のブランドでお客様が購入を検討してくれる可能性があります。引用元URL
要するに自社製造商品の場合は未だ世の中では周知されていない商品なのでそれが初めての購入したお客様からのレビューだったらその商品を初めて使ったお客様の感想なので作った者からしたらこれほど嬉しい事はありませんね。
自社製造商品の場合ひとつ売れるまでは非常に不安な物です。私共も楽天市場出店時に販売していました商品は自社製造商品(協力会社での製造)だったのでその気持ちは良くわかります。
なので自社製造商品の場合は”これは売れた“という事からは少し外れてしまいますがレビューを書いて頂いた時にはまた別の感情が湧き出て来ると思います。
掲載したばかりの新商品が数分後に売れた
新規出店店舗が掲載したばかりの新商品が数分後に売れるという事は普通に考えるとまずありません。ただ新規出店店舗にネームバリューがある場合は既にその商品の存在がユーザーに知れ渡っているという事ですのであり得る事です。
なのでこの場合は”これは売れた“というより売れるのが当たり前という鉄則に当てはまると思いますので今回のテーマには該当しないと思います。
アクセスが増えて来た
ショップへのアクセス数は目に見えてわかりますので矢張り気になります。私共も出店当時は広告も打っていない時は平均10~20程のアクセス数しかなかったのでこれがいきなり100とかになると「おー!これは凄い!」とは思いますが”これは売れた“とは思えません。
それは当然アクセスしてくれたユーザーが全て商品を購入してくれる訳ではありませんからね、殆どがウインドウショッピングで終わると思います。
ただ楽天市場の様なショッピングモールの場合はネット検索で一般のサイトに訪問するのとでは元々の目的が違いますのでアクセスしてくれた人が後のお客様になってくれる可能性は非常に高いです。
このアクセス数が増える事が後の転換率をアップさせていく大事な要因になりますのでこの頃はとにかく商品を充実させて商品ページで情報を丁寧に伝えていく事が重要です。
その結果、1日のアクセス数が3桁を超えて転換率も5%を超えるようになると”これは売れた“と実感出来るようになると思います。
問い合わせが良くあるようになった
新規出店店舗が良く勘違いするのがこの「問い合わせ」での対応です。私共は出店時からまずユーザーから「問い合わせ」を多く頂けるように商品ページのあちこちに「何か不明な事があればお電話下さい」と掲載していました。
何故わざわざ”お電話下さい”と強調しているかといえば楽天市場に限らずネットショップは1人で運営されているショップが非常に多いのでユーザーからの問い合わせは「メールでお願いします、お電話には出れませんので」と掲載しているショップが非常に多いのです。
これは自分ひとりで毎日てんやわんやの状態なのにここにユーザーからの問い合わせで悠長に電話で対応出来る時間など取れないので連絡は全てメールでと取り決めている為です。
しかし、これはキツイ言い方でいえばせっかくのお客様を逃がしているとしか思えません。私共を例に出すと私共のショップで販売している商品は先の説明でもありますように型番商品以外の商品=世の中に周知されていない商品が殆どでした。
なのでユーザーは知らない事だらけで幾ら商品ページで詳しく書いていても矢張り判らない事が多すぎる。だから興味を持った時には色々聞きたいと思うでしょう。そして年齢層もギフトに出来る商品が多かったので結構年配の方も多数いらっしゃいました。最高齢では80歳を過ぎたご婦人もいらっしゃいました。
この80歳を過ぎたご婦人にメールで問い合わせ内容を送信して下さいと言って出来ると思いますか?誰が考えても無理があるでしょう。もし当時の私共のショップが問い合わせはメールのみでと謳っていたらこの80歳を過ぎたご婦人は私共のショップで購入する事は諦めていたでしょう。
ちなみにこの時の80歳を過ぎたご婦人が問い合わせて来た内容は「孫のプレゼントにこちらの商品(厄除けキーホルダー名入れ)を贈りたいが名入れの注文の仕方がわからないので教えて欲しい」という内容でした。
これは勿論商品ページに詳細に記載しておりますので商品ページを読んでいればわかる事です。しかし80歳を過ぎている方にパソコンの小さい文字を読んで貰い更に名入れの場合は先に買い物カゴに商品を入れてから次に出る画面の備考欄に記入して貰わなくてはいけないのでどう考えても不可能に近いですね。
事実この方と一通り説明して(この間約30分程掛かっています)お電話の中で「名入れ文字を備考欄に記入する事は出来ますか?」と尋ねると「パソコンのキーボードで文字が打てない」との返答でした。
この回答は予想していました。「80歳を超えていたらたぶん文字は打てないだろう」
なのでこの時に私共が取った行動は商品を買い物カゴに入れて頂いて注文を獲得した後に名入れ文字を口頭でお聞きしてその文字をメモに取り、後に送るサンクスメールに私共が記入して確認して貰いました。このメールで確認出来たのかはわかりませんがお電話口で何度も確認して「それで間違いありません」と確認して頂いたので正式な受注として作成してお送りしました。
レビューを書いて貰う事はキーボードで入力が出来ないので始めから諦めていましたが後に3回リピート注文して頂きました。この様にわずかの手間を惜しんで問い合わせをメールのみでの対応にしていると後に大事なお客様となって頂けた方を逃す事になってしまうのです。
これらのプロセスはお客様目線での対応から生まれる
これまで商品が売れたと実感出来るプロセスをご紹介して来ましたが商品が売れる様になる為に店舗様が心がける事は「お客様目線での対応」が全てでこれが冒頭のタイトルにも入れています「核」の部分ではないかと8年間の楽天市場出店で私共が感じて来た事です。
お客様目線での対応とは具体的には?
商品ページを例に挙げると
逆の店舗目線とは?
- 掲載する写真は綺麗な格好のいい写真を選ぶ
- 説明文は小さい文字で薄く
- 出来るだけサイズ容量の大きい写真を入れる
- ページのバランスを考えて注意事項は画像で作成する
- 送料・支払方法はリンクを付けて会社概要ページ等に飛ばす
大体思いつくのがこれらの内容ですが、これら全てが商品を購入してくれるお客様より店舗様が見た目の良さで決めていますので店舗目線で考えていると思われます。
これらの内容をお客様目線に変えると以下の様になります。
- 掲載する写真は商品の細かいディテールまで掲載する
- 説明文は出来る限り大きい文字で黒で濃くする
- 出来るだけサイズは小さくしても綺麗に見えるサイズに縮小して読み込み時間を掛からない様にする
- 注意事項は全てテキスト文字で作成する
- 送料・支払方法はリンクではなく共通文を使ってスペックで作る。
この様にする事で商品を購入してくれるお客様を第一に考えた「お客様目線」での対応が出来ると思います。
まとめ
この記事では私共が楽天市場に出店している店舗様、特に出店してまだ間がない店舗様向けに出店後に”これは売れた”と感じるのはどのタイミングであるかを6つの項目
- 初めて商品が売れた
- 1日の購入者が2桁を超えた
- 初めてレビューを貰えた
- 掲載したばかりの新商品が数分後に売れた
- アクセスが増えて来た
- 問い合わせが良くあるようになった
についてどれが該当しているかを検証して行き、それらは全て楽天市場で運営していく「お客様目線での対応」という「核」の部分が重要である事をご説明しています。
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